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➀~⑮話

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彦一どん

彦一と大石

さんかんのところで、村者たちが何かがやがやさわいどる。ゆうべの大雨で、山くずれして、太か石のおちて、道をふさいでしもうとる。あんまり太か石で、重うして、だあれもどぎゃんもしきらんだったげな。こまっとる ...

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テングとかくれみの

竜峰山にてんぐの松がある、そこにゃかくれみのをもったてんぐどんがおらすげな。そん山に彦一はのぼった。高か岩に上あがって、たかんぽば目にあててながめながら 「わァ、トンさんな、あんなところにすんでごちそ ...

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タヌキのまんじゅう

「彦一チャン、あんた何が一番おそろしかっな。」 と、きいて来た。彦一もこまった顔して、 「そうな、人のよろこぶこつだろ。じつはまんじゅうば見っとふるえてしまう。」 と、まじめに答えた。そしたらまもなく ...

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彦一の水ぶろ

夏の暑か日、彦一は八人の百姓と頒主のとこへ年貢の米を納めに行かした。馬のせなかに米ば三俵ずつ積んで、水がないので、のどは渇くし、暑く、汗ばたらたら流して歩いていきました。 途中、森には美しか水の湧きで ...

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おいはぎと刀

彦一は貧しかった、大晦日は借金取りが来て、いつももめていました。 ある年の暮れ、彦一は裏庭で瓦をやたらわりだした。よめさんは、そうとう心配しましたが、彦一は、「心配するな、なんとか銭のくめんをします。 ...

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はなおうじ

いまどき若侍たちは、ビロードン着ものを着ているな、「ちっとも武士らしゅうなか、着ているのは駄目。」 て、おふれを出さしたげな。そればってん、そろっと町中で、着て歩くもんのおるて、きがしたもんだいけん、 ...

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はたけのうね

ながしで球磨の相良さんがな、塩にそうにゃ困っとらすて聞かした松井の殿様が、彦一に塩ばとどくる役目ば言いつけらしたってたい。彦一は、雨が止むとば待つとって八代から出かけたげな。ひるごろ、領地さいかいのと ...

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彦一のまじない

彦一の家のそばん、昔のぶげん者だった金助どんいえもあった、金肋どんの代になってから、どんどん落ちぶれて来たげなたい。ところが、金助どんな正直もんの旦那だったけん、不思議に思とったったい。金助どんが神さ ...

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大ぼらふきくらべ

薩摩国(鹿児島県)の甚四どんと、肥後(熊本県)の彦一どんが、松井の殿様の前で、ほらふきくらべばしたげな、どっちも名売ったとんちもだったので、お国の名にかけてン大きいほら話しばもって来らしたたい。はじめ ...

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梅の実

八代のふもとに、わるか銀ぎつねがおって、人が通っと、わるかこつばっかりしよったげな。ちょうど彦一が球磨川に鮎つりいたてもどりみち、梅の木下でゴツンて梅実のあたったもんだけん、上みたリや、きつねやつが笑 ...

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とっくりのなぞ

光徳寺の珍念な、頭がわるか上、大めしぐらいだったげな。ある日、和尚さんが小僧をよんで、 「珍念、十三里をかけてうまかもんをかってこい」 て、いうて使いに出さしたげな。ところが、しょぼたれてもどってくる ...

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