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彦一どん

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日本昔話 「三大とんち者」
「一休さん」
実在する人物で、周りを気にせず自分の生き方をつらぬいた人。
「吉四六さん」
実在する人物ですが、とんち話のほとんどはのちにつくられました。
頭の良いところと、ばか者の面をもっています。
この中で紹介するのは、「彦一
実在したかどうかは不明ですが、度胸と頭の切れは昔話の登場人物で一番です。
熊本県の球磨郡や八代郡に伝わる、木下順二の戯曲「彦一(彦市)ばなし」が有名です。彦一のお話しに似た話は全国各地にあり、代表的なものをあげると、鹿児島の侏儒(じゅじゅ)どん、佐賀の勘右衛門(かんね)、兵庫、岡山、島根の彦八(ひこはち)、石川の三右衛門(さんにょもん)、山形の佐兵(さひょう)などがあります。、「彦一」は、 空想の人物「彦一」が相手にするのが殿さまである点に違いがあります。楽しんでください

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彦一と大石

さんかんのところで、村者たちが何かがやがやさわいどる。ゆうべの大雨で、山くずれして、太か石のおちて、道をふさいでしもうとる。あんまり太か石で、重うして、だあれもどぎゃんもしきらんだったげな。こまっとる ...

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テングとかくれみの

竜峰山にてんぐの松がある、そこにゃかくれみのをもったてんぐどんがおらすげな。そん山に彦一はのぼった。高か岩に上あがって、たかんぽば目にあててながめながら 「わァ、トンさんな、あんなところにすんでごちそ ...

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タヌキのまんじゅう

「彦一チャン、あんた何が一番おそろしかっな。」 と、きいて来た。彦一もこまった顔して、 「そうな、人のよろこぶこつだろ。じつはまんじゅうば見っとふるえてしまう。」 と、まじめに答えた。そしたらまもなく ...

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彦一の水ぶろ

夏の暑か日、彦一は八人の百姓と頒主のとこへ年貢の米を納めに行かした。馬のせなかに米ば三俵ずつ積んで、水がないので、のどは渇くし、暑く、汗ばたらたら流して歩いていきました。 途中、森には美しか水の湧きで ...

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おいはぎと刀

彦一は貧しかった、大晦日は借金取りが来て、いつももめていました。 ある年の暮れ、彦一は裏庭で瓦をやたらわりだした。よめさんは、そうとう心配しましたが、彦一は、「心配するな、なんとか銭のくめんをします。 ...

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はなおうじ

いまどき若侍たちは、ビロードン着ものを着ているな、「ちっとも武士らしゅうなか、着ているのは駄目。」 て、おふれを出さしたげな。そればってん、そろっと町中で、着て歩くもんのおるて、きがしたもんだいけん、 ...

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はたけのうね

ながしで球磨の相良さんがな、塩にそうにゃ困っとらすて聞かした松井の殿様が、彦一に塩ばとどくる役目ば言いつけらしたってたい。彦一は、雨が止むとば待つとって八代から出かけたげな。ひるごろ、領地さいかいのと ...

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彦一のまじない

彦一の家のそばん、昔のぶげん者だった金助どんいえもあった、金肋どんの代になってから、どんどん落ちぶれて来たげなたい。ところが、金助どんな正直もんの旦那だったけん、不思議に思とったったい。金助どんが神さ ...

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大ぼらふきくらべ

薩摩国(鹿児島県)の甚四どんと、肥後(熊本県)の彦一どんが、松井の殿様の前で、ほらふきくらべばしたげな、どっちも名売ったとんちもだったので、お国の名にかけてン大きいほら話しばもって来らしたたい。はじめ ...

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梅の実

八代のふもとに、わるか銀ぎつねがおって、人が通っと、わるかこつばっかりしよったげな。ちょうど彦一が球磨川に鮎つりいたてもどりみち、梅の木下でゴツンて梅実のあたったもんだけん、上みたリや、きつねやつが笑 ...

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とっくりのなぞ

光徳寺の珍念な、頭がわるか上、大めしぐらいだったげな。ある日、和尚さんが小僧をよんで、 「珍念、十三里をかけてうまかもんをかってこい」 て、いうて使いに出さしたげな。ところが、しょぼたれてもどってくる ...

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犬になった彦一

弥一どんが「おい彦一、久しぶりブリば腹一ぱい食うてみたい。」と、さそいに来た。 「タダのごたるげな。」 「よかたい、行こい。」 二人つれだって、中島町のサカナ屋から一尾ずつ買(こ)って、出町までもどり ...

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宇土の狐スグルワラ

「宇土のスグルワラ名」の、珍しく化け上手の狐が、宇土におりました。馬のクソを、まんじゅうに見せてだますとのが得意です。彦一は、この狐をこらしめてやろうと、この狐へ八代から生きた鮒をもって行き、ごちそう ...

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生きている絵

「ごいんきょさん、めずらしかもんが手に入りましたけん、見に来なりまっせんか。」と、ごいんきょさんを連れて来た彦一が、掛軸を見せた。女が傘持って立っとる絵だった。 「雨の降る日に、この傘ばさします。めず ...

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彦一の負

彦一も奥さんにはまいっていました。あしたは熊本まで歩いて行くという前の晩、奥さんに内緒でニゴリ酒を買って、戸棚に入れときます。奥さんは、お金をかせがず、酒ばかり飲んでいる彦一が隠しているニゴリ酒を、あ ...

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旗という字

正月のドンドやきの前の日、子供が十人ばかり集まって、ドンドヤやきのしこ(準備)ばしておりました。竹はマン中に立てて、そん上につける色紙に「ハタ」という字ば書こうとししましたが、一人も知りません。 「カ ...

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ドジョウ汁

「彦一、ドジョウをたくさんもらったので、久しぶり集まって飯ば食おうや。」と近所の仁が言ってきた。四、五人集まることになって、それぞれ醤油、砂糖、野菜というぐあいに持ちより、彦一は生豆腐ば2丁持って行っ ...

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太か友だち

彦一が、めずらしく神妙になって、つきあいの百姓家の仕事のヒマの時、馬ば借って、竜峰山にタキギとりに行きました。日暮れになって、馬に一ぱいつんで帰りよった風呂屋の前まで来たら、そこ主人が呼 びとめた。 ...

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サンカンの狐

八代の高田と日奈久温泉と言うところの間に、サンカンの狐というのがいて、よく人ばだましてました。ある日、彦一は奥さんと話し合って、馬にのせてサンカンを通りかかり、「お前、一週間するといいにわとりを持って ...

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ベンデン柿

もう、出て来そうなもんだが……。」と、彦一がフロシキヅツミをさげて、宇土の手前まで行ったら、ヒョイと「宇土のスグルワラ」という狐が出て来たそで。 「彦一さん、何だろうか、そのツツミは……。」 「これか ...

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地獄の彦一

彦一がもとうとう死んだ。さんざん人も狐もだまかしたから地獄行きはきまっていた、いまわのきわに奥さんに、重箱二段にケランモチ、もう一段にはアンの代りにワサビば入れち作らせて、そるばさげて地獄へ向かったそ ...

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粉すくい

彦一が、まあだ子ども時のこと。彦一の家は、貧乏でした。彦一は、感心にも野菜を売ったり、つかい走りばして家族を支えていました。ある日、粉ばひいて売る店の前ばとおりかかったら、そこにいた人達が、「おい、彦 ...

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ヤンモチまんじゅう

「彦一、今日はどこ行くの。弁当持って。」 「竜峰山に行きます。」 ふろしきづつみを、ぶらぶらさせて、てっぺんにのぼったら、うしろからベッビン狐がのぼってきます。 「どら、このあたりでひるねをします。」 ...

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かねのなる木

彦一が、京都の本願寺まいりにいきました。そばの宿屋にとまったら、そこの主人が、むごう庭造りが好きで、自分の庭ば自慢しておりました。 「フム、なかなかよか庭でござすな。しかし惜しい、じゅうりカズラと、か ...

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はなせ、はなせ

彦一が、熊本からのもどり道、宇土の茶店でおもしろい話しで皆をワンワンはずませていました。出かけるとしたら、 「八代へ行くとは幸い、同道いたせ。」と、二人の武士が、しゃりむり道連れになりました。 「しも ...

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キャクさる鯛

彦一がブラッと八代の町を歩いていたら、魚売りが、威勢のいい声で、 「鯛ヨイ、鯛ヨイ。」 と、ふれて行くのに出会った。 「ようし、」 と思って、 「鯛ヨイ、鯛ヨイ。」 にひっかけて、 「キャクさっと、キ ...

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盗っ人小僧

ある日の事、彦一は殿さまのお使いで、船に乗って遠くの島に行く事になりました。そしてその夜は、船で寝る事になりました。(さて、そろそろ寝るとするか) と、思ったその時、「海賊だー!」と、言う叫び声がしま ...

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かるい帰り道

ある春の日の事、殿さまが二十人ばかりの家来を連れて、お花見へ出かける事になりました。そのお花見には、殿さまのお気に入りの彦一も呼ばれています。そして出発の時、殿さまがみんなに言いました。「みんなには花 ...

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あまのじゃく比べ

彦一の村には、金作(きんさく)という、とてもつむじ曲がりのおじいさんが住んでいます。この金作は、人が山と言えば川と言うし、右と言えば左と言うような人です。そんな金作にすっかり困り果てた村人たちが、彦一 ...

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殿様の行列

いつも悪さを働く野上のベッピン狐に痛い目を見せてやろう、と考えていた彦一が、殿様の行列が明日あることを聞いて、狐に化かしくらべを申し出た。約束の時刻に、萩原堤の松の枝にのっていた狐が、下を通りかかった ...

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困った米

狐がいつ仕返ししたいとたくらんでいた。それを聞いた彦一は、師走の支払いに大変な時ではあるし、朝、暗い中に家の前の往来に、米を点々とこぼしておいて夜のひきあげ、「朝からこんなに散らしたら困ったもんだ、小 ...

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切腹した彦一

師走が近づくと彦一の家には、毎日借銭とりの多くきてこまっとったげな。そこで、おくさんと相談して、魚屋からまぐろん腹わたば、家へかって来て、彦一の腹に上のせて、死んだまねばしとったげな。借銭とりの来った ...

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お金もち

ぜにをもたん彦一だけん、うんと彦一に頭ばさげさしゅておもて、きつねが綿屋金兵衛ちゅう八代一のぶげいしゃにばけ、萩の土手で、まっとったげな。とこるが、彦一も錦屋のだんなんが、こぎゃんとこり一人おらすはず ...

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きのこ

松井の殿様な、きのこんがそうにゃ好きだったげな、ある年、 「一軒かり千本ずつ、木のこばもってけ。」 て、役人どんが彦一の村もいうてきたばってん、こんとしゃ、また、でん年だったげな。どぎゃんすんならよか ...

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ものいうねこ

彦一うち にゃそおんりこうかねこのおったげな。ある日、おくさんがぬいもんばしとらすと、にわか雨あふってきた。ちょうど外でひるねしとったねこがたまがって、 「かかさん、雨ふってきたばい。」 て、いうた。 ...

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すすだけうり

「ささやぁ、すすだけえ。」 年の暮れの寒か日のこつ、八代町を彦一が売ってされきよったげな。とこるが、平屋と油屋の番頭どんが、 「ほら、こんまえ、かごん上、きじばのせて、からす、からすていうて売っといて ...

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いももんどう

八代の町の徳平ていう、人かりだまされたことのなか、ぶげん者のいんきょさんのおらしたげな。彦一は、こんひとばだましてみんばんておもち、庭さきんとこっで、 「ごいんきょさん。ことし、わしがつくったからいも ...

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わたかい

中嶋町によくいいわた屋があったげなたい。いなかもんだとみたなら、高こうわたばうりつけよったげな。彦一が、こりをきいて、わた買い行ったげな。 「ごめんなっせ、わたの実を五しょうばっかりくだり、実はなぁ、 ...

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